Cejuno(セジュノ)は、「システム開発」と「UI制作」の両方を、最小の労力で形にするためのIDE(Integrated Development Environment:統合開発環境)です。
- Cejuno Framework
PHPでWebシステムを開発するための“哲学と仕組みを兼ね備えたフレームワーク(予め決められたルールに従えば自動的に色々な処理ができるシステムの枠組み)”で、ただのライブラリやコードの集合体ではなく、「最小の労力で、最大の構造的自由と再現性」を目指す思想を基盤としています。
- Cejuno IDE
Cejuno IDEを使うことで、本来はCejuno Frameworkが正しく動作するために手作業で作成・調整が必要なコンフィグファイル、リソースファイル、実行プログラム、HTMLテンプレートなどの一連の「コンテンツファイル」を“UIから設定をするだけ”でまとめて自動生成し、整然とした配置をするための統合開発環境です。
また、生成されたファイルを直接編集することで柔軟なカスタマイズや独自拡張を行うことも可能で、その際も無駄なテンプレート言語のような記述は一切不要ですので、余計な知識を取り入れる必要がありません。
- Cejuno CMS
さらに、システムの動作だけでなくUIの詳細設定を行うためのCMS(Content Management System)も含まれており、バックエンド構築から画面設計・UI調整まで、開発工程全体を大幅に効率化することができます。
Cejunoのイメージは桜です。
幸せや癒しを感じさせる美しい色と形。1年のうちわずか1週間ほどしか咲かない儚さ。散ってもなお風に舞う柔らかな姿や、道や川に落ちても情緒を残す存在感。目にした瞬間に人を惹きつける魅力。こうした桜の持つ“美と気品”が、Cejunoの世界観の原点にあります。
さらに、フレームワークとして“最高”を目指す意味を込め、ローマ神話における最高神ユピテルの妻であり、ローマ最大の女神である「Juno」を重ねました。
桜はスペイン語で「Cerezo」と言いますが、その「Ce」と「Juno」。この2つの語を組み合わせ、“美しさ”と“構造”を併せ持つ存在として「Cejuno」と命名しました。
2015年当時、Webシステム開発で最も多く利用されていたプログラム言語はPHPでした。そして現在においても、習得しやすさ、導入の容易さ、コストの低さなど、あらゆる観点から見た扱いやすさにより、その地位が大きく揺らぐことは考えにくい状況です。
しかし、Webシステムの開発にはPHPだけでなく、HTML、CSS、JavaScriptといった基盤技術に加え、AjaxやXMLなどの拡張技術、さらにはデータベース操作など、多岐にわたる知識が求められます。これにより、プログラマー、コーダー、ノンプログラマの間に大きなスキル差・習熟差が生まれがちです。
さらに、仕様変更や新機能追加のたび、手作業で大量のコード修正を行う必要があり、開発は肥大化し、メンテナンスコストも積み重なっていきます。技術の習得負担と作業量の多さは、開発会社にとって教育・雇用コストの増大につながり、結果として発注側にとっても導入費用や維持費の重い負担となります。
この構造的な問題を何とか解決できないか。
「本来、開発とは“設計”と“構造”を描き、その構造を実行へと変換するだけで良いのではないか?」
——私たちはそう考え、2005年にCejunoの開発を始めました。
20年以上にわたる試行錯誤の末に形となった答えが、Cejuno Frameworkであり、それらを簡単かつ整然と扱うためのIDEがCejunoです。
設定主導/自動生成:画面構成や入力項目、DB定義などをXMLで記述するだけで、必要なPHP・テンプレート・リソースを自動生成します。
役割の分離と再現性:デザイナー、コーダー、プログラマなど、担当者のスキル差による影響を極力排除し、誰が扱っても同じ構造を再現できるよう設計されています。
プラグインによる拡張性:EC、SNS、会員管理、予約機能などをモジュール化し、必要に応じて取り込むだけでサブシステムを構築できます。
学習コストの低減:PHP、HTML、CSS、JavaScript、DBといった技術のすべてを深く理解する必要はなく、役割ごとに必要な範囲だけを扱えば十分に開発が可能です。
Cejunoは、“ただ速く作る”ための道具ではありません。
人間の「創造性」「思考」「アイデア」を最大化するために、「複雑さを構造化し、構造から自由になる」ことを可能にする枠組みです。
- 開発の作業に縛られず、アイデアに集中できる。
- 手作業の泥臭さを削ぎ落とし、洗練された設計でシステムを構築できる。
- 技術経験に依存せず、誰でも同じ品質で扱える。
“ずぼらでも美しく”——最小努力で最大の結果を生み出す。これこそがCejunoの核心にある思想であり、存在意義です。
Cejuno Frameworkは、システム開発における製造作業を支援するフレームワークであり、XMLによるDSL(Domain Specific Language:ドメイン固有言語)で定義された各種設定ファイルをもとに、様々な処理を簡単かつ自由に開発できるプログラムソースコードの集合体です。この概念は2020年頃から「ノーコード」という名称でも広く知られるようになりました。
※このドキュメントサイトではPHPを例に解説しています。
具体的には、CPDK(Cejuno PHP Development Kit)と呼ばれる、PHPで作られたCejuno FrameworkのオリジナルライブラリやAPI群を、情報(Entity:エンティティ)、動作(Control/Model:コントロール/モデル)、表示(View:ビュー)といった各種設定を記述したXMLを基に自動的に活用することで、システム開発における基本的な動作のほとんどを自動化します。また、プラグインを導入することで、ECサイトやSNSといった役割を持つサブシステムを組み込むことも可能です。
CPDKにはStandard(標準で単独に使用できるAPI群)、Professional Framework(Standardを内部的に使用し、ある程度簡単に開発を行うためのAPI群)、Enterprise Framework(Professional Frameworkを内部的に使用するCejuno Frameworkとして動作するためのAPI群)があり、ルートディレクトリ直下(以降、Webルートと呼びます) > php_lib > cejunoディレクトリ以下に配置されています。
CPDKのフォルダ構成は、Cejunoが目指す「美しい構造」と「役割の明確化」を具体的な形にしたものです。
Cejuno Frameworkでは、システム全体を支える基盤ライブラリと、各プロジェクト固有の拡張部分を明確に分離し、常に整理された状態で開発が進められるよう設計されています。
cejunoフォルダ配下には、用途と役割の異なる3種類のライブラリ階層(efw、pfw、std)が配置されており、これらはフレームワークの“核”を構成します。一方で、projectフォルダにはシステムごとに異なる独自ロジックや拡張ライブラリを置くことで、基盤部分に手を触れずに自由なカスタマイズができる構造になっています。
この構造により、フレームワーク本体の安定性と、プロジェクト固有の柔軟性という、一見矛盾する2つの要求を両立しています。基盤は強固に、拡張は自由に——Cejunoが追求する「最小の労力で最大の自由」を、ディレクトリ構成という形で体現したものです。
Cejuno FrameworkがXMLを採用しているのは、単なる設定ファイル形式としてではありません。XMLこそが、アプリケーションの構造・振る舞い・依存関係を“人間にも機械にも明確に伝えられる”最適なDSLであると考えているからです。
XMLは入れ子構造・属性・タグ名によって、オブジェクト指向の概念をそのまま視覚的に表現できます。
Workflow、WorkProcess、Task、EntityといったCejuno Frameworkの核心となる構造は、すべて「XML=オブジェクト指向を簡潔に記述できるDSL」という前提の上に成立しています。
さらにXMLはWebフォームとの親和性も高く、GUI上での編集が容易です。タグ構造そのものがUIの階層と対応しており、フォーム入力でXMLを直接生成・編集できるため、ノンプログラマでもシステム全体の構造を扱えるようになります。
またXMLは言語に依存しない形式であるため、将来的にはJavaやC#、Python、Goなど、どの言語でもCejuno Engineを実装でき、同じWorkflowが世界中のあらゆる環境で再現可能になります。これはCejuno Frameworkの掲げる「構造の標準化」という思想とも合致しています。
Cejuno FrameworkがXMLを採用する理由は明確です。XMLは、
- オブジェクト指向を最も簡潔に記述でき、
- かつユーザーフレンドリーであり、
- 未来の多言語エンジン化にも耐え得る“構造を記述するための最良のDSL”
だからです。
Cejunoで配置されるCMSには、ページを構成するためのコンテンツの作成、編集、公開、削除などの基本作業に加え、UIデザインに関わるレイアウトや色、書体、形状などの要素を含む外観設定を容易に行うことができます。